当協会ジークレー制作の特長

指定ラボを通じた本協会のジークレー制作においては、①原画における筆のタッチまでを捉える高精細な画像抽出、②専門ノウハウをもったプリンティングオペレーターによるカラーマネジメント（色調整）、③作品の価値を高める最先端のインクジェットペーパーの採用、④高度かつ多様なプリンティング技術、という特長があります。また、⑤作品の画像登録や証明書の発行により、ジークレー作品の価値を保全します。

画像抽出では、「スキャメラ」など高品位スキャニング技術により原画の微細な凹凸すらも捉えることができます。例えば、絵の具の粒子や色、筆のタッチなども忠実にデジタル画像をデジタル化します（ただし、金箔、銀箔、蛍光色、ニスなどで描かれている部分は画像抽出が難しい場合があります）。

大型作品においても、隅々まで色域を確保し、歪みを低減しつつ画像を取り込みます。壁画・黒板絵など、持ち運びが出いない作品でも、特別なノウハウをもった撮影スタッフが出向いて画像の取り込みを行います。

原画から抽出したデジタル画像は、専門のノウハウをもったプリンティングオペレーターによりカラーマネジメントがなされます。
例えば、原画の色味に限りなく忠実なジークレーを制作したい場合、数値計測によるカラーマネージメントで限界までの忠実性を確保します（ファイン用紙やインクなどの条件により、色の忠実性には限界があります）。

またジークレー制作において、あえて原画を超えた色彩を追究する場合、プリンティングオペレーターの専門技術が、作家の創作イメージをサポートし、表現領域を広げていきます。

※指定ラボのプリンティングオペレーターは、システムエンジニア、プリンティングディレクターとしての豊富な経験を持ち、｢Japan Color」測色技術のキャリアなどを有しています。

フレスコジークレーを制作する場合、当協会の指定ラボを通じて、インクジェット用「漆喰（しっくい）ペーパー」を利用することができます。

※漆喰ペーパーは、フレスコ画がもつ優れた長期保存性をもち、作品表現を広げる独特な風合いや質感をもっています。

そのほか、作家の希望により国内外大手のインクジェットプリンター用紙各種に対応できます。

プリンティングは、作家の選択によりエプソンあるいはキヤノンの大型インクジェットプリンターを使用します。また、インクジェットプリンターを単体で使用するだけでなく、UVプリンターなどを複合的に使用し、作家の創作表現を広げます。

当協会で制作したジークレーのそれぞれは登録され、作家や作品名などのほか、指定ラボのプリンティングオペレーター名を付記した作品証明が証書などによって作品の価値保全が恒久的になされます。